ペン
マーカー
イラストボード(ケント)
B5(小)
制作にあたって(制作背景)
“もともとは全部ひとつ”と、聞いたことがあります。
炭素だったか、元をたどれば、今目の前にある一切はひとつの物質から派生したものだと。
目に映るものは形も質感もそれぞれちがうのに、不思議なことです。
不思議なことですが、“もともとは全部ひとつ”というのは、どこか安心するような気持ちになります。
なんだ、よかった。と思います。
ひとは、言葉を使います。
言葉には、目に見える世界を区切る力があります。区切って、境い目を分かりやすくします。
あちらとこちら。
大きいと小さい。
近いと遠い。
無機と有機。
植物と動物。
西洋と東洋。
時計と時計じゃないもの。
言葉で区切って区切って、境目は分かりやすくなったけれど、もともとは全部ひとつなんて何だか滑稽で、美しいです。言葉はひとつのものさしで、本当はあらゆるものがすきな形や大きさで、すきなだけそこにあればいいと思います。
「すきなように -as you like-」も、そういう思いでかいています。